SwiftでNSApplicationのサブクラスを作る方法です。
“[Mac] SwiftでNSApplicationのサブクラスを作る” の続きを読む月: 2016年6月
[Mac] Swiftで変数を宣言する
Swiftの変数は次のように宣言できます。
変数は 「var 変数名」で宣言できます。
var a = 10
var b = 0.1
var c = “abc”
「,」で区切って、複数の変数を宣言することも出来ます。
var d=20, e=0.2, f=”def”
型を指定せずに宣言した場合、宣言時に代入された値から推論して型が決められます。
String(a.dynamicType)
// => “Int”
String(b.dynamicType)
// => “Double”
String(c.dynamicType)
// => “String”
上記のように型を指定せずに宣言することもできますが、「var 変数名:型名」というように型を指定して宣言することもできます。
var g:Int = 10
var h:Double = 0.1
var i:String = “ghi”
型が異なる変数に代入しようとするエラーになります。
// c=20
// => Cannot assign value of type ‘Int’ to type ‘String’
// String型の変数に整数を代入しようとしたためエラー
型を指定せず値も代入しない場合は、変数を宣言することはできません。
// var j
// => Type annotation missing in pattern
// エラーになる
var k:Int
// これはOK
ここまでで宣言した変数にはnilを代入することはできません。
// d=nil
// => Nil cannot be assigned to type ‘Int’
// 通常の変数にはnilは代入できないのでエラーになる
// print(k)
// => Variable ‘k’ used before being initialized
// 値が代入されてないためエラーになる
nilを代入可能にするには、「var 変数名:型名?」と型名の後に?をつけたオプショナル変数とする必要があります。
var l:Int?
print(l)
// => “nil”
l=30
print(l)
// => “Optional(30)\\n”
// オプショナル変数の場合、printすると「Optional(値)」と表示される。
l=nil
// オプショナル変数にはnilも代入可能
オプショナル変数を通常の変数に戻す(アンラップ)するには「!」演算子を使用します。
var m:String? = “jkl”
print(m)
// => Optional(“jkl”)
//var n:String = m
// => Value of optional type ‘String?’ not unwrapped; did you mean to use ‘!’ or ‘?’?
// オプショナル変数は通常の変数に代入できないのでエラーになる。
var n:String = m!
// !演算子を使って通常の変数に戻す(アンラップ)と代入可能になります。
print(m!)
// => “jkl”
print(n)
// => “jkl”
[Mac][Swift] オブジェクトの型(クラス名)を取得する
Swiftでは次の方法でオブジェクトの型を取得することができます。
var a = 10
var b = 0.1
var c = “abc”
a.dynamicType
// => Int.Type
.Typeが邪魔な場合はStringを使うと便利
String(b.dynamicType)
// => “Double”
print関数内では.Typeが付かず出力される
print(c.dynamicType)
// “String\n”
クラス名も取得できる。
class Test {
}
var test = Test()
print(test.dynamicType)
// => “Test\n”
[Mac] Swiftで関数名や行番号などを出力する
次のデバッグ用のリテラルを用いると、ファイル名や関数名などデバッグに役立つ情報を出力することが出来ます。
swift2までは、
print(“__FILE__ = \(__FILE__)”)
print(“__LINE__ = \(__LINE__)”)
print(“__COLUMN__ = \(__COLUMN__)”)
print(“__FUNCTION__ = \(__FUNCTION__)”)
上記のリテラルを使用できましたが、これらはswift3では廃止される予定らしく、実行すると
__FILE__ is deprecated and will be removed in Swift 3, please use #file
__LINE__ is deprecated and will be removed in Swift 3, please use #line
__COLUMN__ is deprecated and will be removed in Swift 3, please use #column
__FUNCTION__ is deprecated and will be removed in Swift 3, please use #function
このような警告が表示されます。そのため、今後は以下のリテラルを使用する必要があります。
print(“#file = \(#file)”)
print(“#line = \(#line)”)
print(“#column = \(#column)”)
print(“#function = \(#function)”)
- #file : ソースファイルのファイルパス
- #line : ファイル中の行番号
- #column : 列番号(行の中で何文字目か)
- #function : 関数名
[Mac] Swiftのリテラルについて
Swiftには次のようなリテラルがあります。
- 数値
// 整数(10進数)
15
// 負の整数(10進数)
-15
// 2進数(10進数で15)
0b1111
// 8進数(10進数で15)
-0o17
// 16進数(10進数15)
0x0f
- 数値の指数表記
// 10の累乗を表記する場合は「e」を使います。
// 15*10の3乗
15e3
// 2の累乗を表記する場合は「p」を使います。
// 0x0f(10進数の15)*2の3乗
0x0fp3
// 10進数に対して「p」を使うとエラーになります。
// 15p3
// Expected a digit after integer literal prefix
- Boolean
true
false
- 文字
// Character型にすることで、
// アルファベットでも日本語でも格納可能です。
let char1:Character = “a”
let char2:Character = “あ”
// ただし、文字なので2文字以上は格納できません。
// let char3:Character = “aあ”
// Cannot convert value of type ‘String’ to specified type ‘Character’
- 文字列
// String型にすることで、複数の文字が格納可能です。
let str1:String = “123abc”
let str2:String = “123あいう”
- 配列
// [要素1, 要素2, 要素3, …]のように「,」で区切って表記します。
let ary1:[Int] = [1,2,3]
let ary2:[String] = [“123”, “abc”, “あいう”]
- 辞書
// [キー1:値1, キー2:値2, キー3:値3, …]のように、「キー:値」の組み合わせを「,」で区切って表記します。
let dic1:[String:Int] = [“abc”:1, “あいう”:2]
let dic2:[Int:String] = [1:”abc”, 2:”あいう”]
[Mac][Swift] print関数、NSLog関数の出力先を変更する
通常、print関数は標準出力に、NSLog関数やCFShow関数は標準エラー出力に文字列を出力します。
freopen関数を使って次のようにすると、これらの出力先をファイルに変更することができます。
import Foundation
print(“print function 1”)
NSLog(“NSLog function 1”)
var stdout_file = NSString(string: “~/Desktop/stdout.txt”).stringByExpandingTildeInPath
var stderr_file = NSString(string: “~/Desktop/stderr.txt”).stringByExpandingTildeInPath
_ = freopen(stdout_file, “w”, stdout)
_ = freopen(stderr_file, “w”, stderr)
print(“print function 2”)
NSLog(“NSLog function 2”)
この例では、print関数の出力先を~/Desktop/stdout.txtに、NSLog関数の出力先を~/Desktop/stderr.txtに変更しています。